幼女ライオット

帰納法によるキャラクター・プロブレムの設定を試みる。

・当初の目的「ミレニアの奪還」は、真の目的ではない事が望まれる。

・当初の敵「ミレニアを所有する団体」も、真の敵ではないかもしれない。

・「ミレニアを所有する団体」の親玉は翼人の王である。


・翼人の王の目的はシェルターを作って人類を確保して世界を治めること、解りやすく言
うと世界征服なんだけど、その根底は多分、きっと、「納戸より優秀でありたい」とか、
「たまこを所有したい」とか、そういう個人的な感情によるものなんだと思う。
もっと掘り下げると、「父親的存在に認められたい」とかなのかもしれない。

・つまり、ラスボスは認められたがっている。ラスボスは影の主人公[シャドウ]である。

・じゃあ逆説的にラスボスがいかに邪悪で、いかに失敗した人物であるかを書けばセミ
ルがどういう人物なのかもかけるのではないかな。よし書いてみよう。

・翼人の王というのは、TCGLiteに名前が出てきた仲原一という科学者の弟子である幾野
という男なんだけれど、こいつは相当悪くて、仲原一が世界のために封印していた絶対不
可避の病を私利私欲のために開放させてしまった奴なんだ。2026年の出来事らしい。

・翼人の王がどんな奴だったかを一言で説明すると周囲に認められたかった人である。
とても優秀な科学者だったのだが、思考が邪悪で吐き気を催すものだったので、彼の師匠
である仲原一も友人である納戸義之も、恋人であるマティカさえも翼人の王を認めなかっ
た。
認めて貰うためには力を誇示しなければならないと考えていた。
自分の力量以上の力を得るには邪悪に手を染めなければならなかった。

しかし、邪悪な力は周囲に認められるものではなかったので、延々と負のループに陥って
しまった。力を求め続けてついには翼人になってしまったらしい。

・「力不足」「邪悪な力」「周囲が認めてくれるかどうか」あたりがキーになりそうか。

・彼が認められるにはどうすればよかったのか。多分、邪悪な思考をやめて、自分の力量
を正しく知り、地道に努力研鑽をするしかなかったと思う。

・それが、この物語のアンサーなのだと思う。
だからセミマルは自分の力量を正しく知り、邪悪に負ける事なく自分にできる範囲の事を
やる。結果的にセミマルは翼人の王が得られなかった周囲からの理解を得られるのだろう

・従ってセミマルのキャラクタープロブレムは「周囲の理解が得られない」もしくは「力
の得方が解らない」のどちらかになるはずだ。後者は手段で前者は報酬なのだから、前者
かなぁ。

セミマルは力を持っていたが周囲の理解が得られなかったので歪化した獣だ。
どうすれば認めて貰えるのか解らなかったので、目的を探す事にした。

お。いい滑り出し。

・色々あって、犬人のシェルターまでセミマルは辿りつく。幼女の妹のミレニアを救おう
とするが、【歴史】犬人のシェルターは崩壊しない【/歴史】ので、ミレニアを救うのは
果てしなく困難なのかもしれない。

・ここで真の敵が現れる。シェルターの建造主で、世界を手中に治めんとする翼人の王だ
旧人類の犬人化が成功したので、自分自身も翼人化する。

・翼人の王は世界を手中に治めようとしているのだから、当然、犬人とかも配下にしよう
とするはずだ。犬人ピンチ。翼人の王を倒さなければならない!

・対抗するセミマルだけど、邪悪の力を使って翼人になった翼人の王はとても強い。

・しかし、何らかの伏線を用いて翼人の王は倒れる。翼人の王は歴史上死んだ事にはなら
ないので、退けるとかそんなもんだと思われる。

・かくしてセミマルは周囲に認められて自分を取り戻したのでした。

おお、なんかうまく走りそうな感じ。